相談薬局 太海堂漢方

〒010-0041 秋田県秋田市広面字谷地田51-3
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症状・疾患

腎臓の機能が低下したときの予防・養生法

①睡眠をしっかりとる。
寝ている間に放出される修復ホルモンによって、腎機能を整え、免疫システムを整える。
 
②食事に関して
腎機能の低下度に合わせて、ナトリウム(食塩)カリウムリンタンパク質(肉類)を少し制限
することが一般的な考え方です。
しかしそこにはとても注意が必要です。
 

  • 塩分(ナトリウム)…腎臓の食事療法で一番大切な事は、塩分を減らすことです。そうすることで、腎臓の障害を抑えたり、血圧を安定させ腎臓への負担を減らせます。しかし腎機能が極端に悪化していないうちに極端な塩分制限は逆効果の場合も指摘されています。ポイントは、はじめはほどほどに制限して、食塩ではなく天然塩(自然塩)を使うようにすることです。

天然塩などはミネラルバランスが良く腎臓に負担をかけないので、天然塩(自然塩)を使ってください。
 

  • カリウム…腎機能が低下してくると、腎臓からのカリウムの排泄が少なくなり、体内に溜まってしまい『高カリウム血症』になります。高カリウム血症は突然死の原因となる心臓の不整脈を引き起こす可能性があるので、血液検査で定期的に数値を把握しておくことが大切です。

 カリウムを比較的多く含む食材が、果物や野菜類です。
果物…バナナ、アボカド、キウイフルーツ、メロン、夏みかん、もも など
野菜…イモ類(里芋・さつまいもなど)、かぼちゃ、白菜、キャベツ、なす など
ただし近年この野菜・果物の制限が、腎臓病の患者さんにとって望ましくない状況を生んでいると言う報告も出てきています。血液検査をしながら腎機能が極端に悪化していない場合やカリウム値がさほど高くない場合は制限しすぎず果物・野菜も摂ってください。
カリウム値がコントロールできない場合は、内服薬(ロケルマ)を使うことも良いと思います。
 
野菜・果物の摂取は体内を酸性化させないためにもとても大切です。ナトリウムやカリウムは制限したけれど、そのせいで体内が酸性に傾いてしまうと、腎臓にとっては最悪の状態です。
体内・血液を弱アルカリに保つために必要なカルシウムは不足しがちになるので、カルシウムをこまめに補うことは腎臓の機能を保つためにとても大切です。
ナトリウム、カリウムは少し制限して、身体や血液が酸性に傾かないようにするためにもカルシウム(ミネラル)の適度な補給は大切です。
 

  • リン…リンは肉類や加工食品(インスタント食品・練り物・冷凍食品、菓子類など)に多く含まれています。肉や魚などに含まれる有機リン(タンパク質の多い食品に多く含まれています。)は摂取しても半分ほどしか吸収されませんが、食品添加物の無機リン(リン酸塩)は摂取するほとんどが吸収されてしまいます。しかも無機リンは血管を傷害して石灰化を起こしたり、腎臓にもかなりのダメージを与えてしまいますので、特に注意が必要です。

 

  • タンパク質…タンパク質は体内に吸収された後に代謝を受けて最終的に尿素窒素(BUN)になります。このBUNが腎臓に影響を及ぼします。

・腎臓の糸球体への負担 ・代謝性アシドーシス(血液の酸性化) ・ミネラルバランスの異常。
そのために腎機能低下がひどい場合はタンパク質の制限が推奨される。
しかしここは非常に注意が必要で、安易にタンパク質の摂取量を制限しすぎると、全体の摂取エネルギー量も減り、日最低必要なタンパク質も維持できず、自身体内の筋肉(体内タンパク質)を溶かして燃やして不足するエネルギーを補います。その時も老廃物である尿素窒素(BUN)を増やしてしまいます。
 さらに最悪なのが筋肉溶解作用の亢進(サルコペニア・フレイル)を引き起こして取り返しのつかないことになりかねません。タンパク質制限は慎重に、必要であれば少しづつ血液検査を確認しながら行いましょう。



③温める…腰回りや下半身を特に温めて、こわばって萎縮しがちな腰回りの筋肉を常に揺り動かすことで、小さく萎縮して機能低下してしまう腎臓の働きを改善できます。
 
④腎血流アップ…足首を良く動かしたり、かかとの上げ下げでふくらはぎの筋肉を良く動かして、下から上への血流を良くすること。そうそることで腎臓の豊富な毛細血管の血流が良くなり機能改善につながります。

漢方に関する無料相談・ガン専門相談なども承ります。
ぜひご相談ください。

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