相談薬局 太海堂漢方

〒010-0041 秋田県秋田市広面字谷地田51-3
TEL 018-836-4970

がん治療について

がん克服の運動 ②

前回、身体がどんどん硬く萎縮して、がん細胞が増殖・転移・再発しやすい環境になっていく悪循環を断ち切るために、少しでもたくさん身体を揺り動かして運動することの大切さを伝えました。
今回は身体をできるだけ動かし運動することには、がんを治していくためのもう一つ大切な理由がある事をお伝えしたいと思います。
新しい抗ガン剤、放射線治療、最先端治療の遺伝子治療・陽子線治療・重粒子治療・免疫療法・光療法…などをどんなに駆使して治療しても、がんを治すことは難しいのが現状です。それは再発・転移するからです。
その理由はどんなにがん細胞をターゲットにして叩き消しても、がん細胞の親玉のがん幹細胞は体内のどこかに生き延びて絶対に根絶することが出来ないからです。そのがん幹細胞が再び転移・増殖の芽を吹き返し、がん増殖の代謝環境を体内に作り上げてきます。(再発です。
しかしこのがん幹細胞をしっかりコントロールする事が出来るものが唯一あります。それが自身の免疫細胞(免疫網)です。
 ただし、がんになった人の体内では、すでにこの免疫が、がん幹細胞をコントロールできなくなっているためにがん発症に繋がっています。そのままの状態で、何回抗ガン剤で一旦がん細胞を減らしても再び同じ状態または、それ以上に悪化した状態に戻ってしまうのは明らかです。(再発です。
 そこで『運動』の役割です。がん幹細胞をコントロールする免疫網を正常に戻すための大きな要因の一つに『運動』が再注目されています。運動することで筋肉・脂肪から全身に放出される『体内メッセージ物質』が各細胞や各内臓・血管・脳などに働きかけて、様々なホルモンも放出され免疫網が正常化を取り戻していく事が解かってきました。
運動をして身体を少しでも動かすことで、『体内メッセージ物質』が放出されて体内がダイナミックに連鎖反応を起こすことによって、 ①異常になっていた免疫網が正常になる。 ②異常になっていたがん細胞代謝が正常にコントロールされていく。と言う事です。
身体を動かすたびに筋肉・脂肪から、がんを治すための『メッセージ物質というがんの特効薬』が全身に行き渡っているというイメージを常に意識して、少しでも、指先ひとつでも動かしてください。毎日の継続が大切です。無理しすぎないでも大丈夫です。できる動きから行ってください。
 筋肉と脂肪の細胞だけで身体全体の約7割を占めています。より多く身体を動かして、細胞一つ一つに血液・酸素を行き渡らせましょう。そうすることで筋肉・脂肪から全身に放出される『体内メッセージ物質』が免疫の立て直しを可能にします。
 
 【大切なポイント】専門的には、ドローイン・トレーニング法 と言います。

  • 運動と言っても無理しすぎず、自分がストレスなく行える範囲で身体を動かしていきましょう。その際、リラックス と 呼吸(大きくゆっくり)を常に意識してください。
  • お腹をぎゅっと凹ませて、肛門をぎゅっと閉めて、その他はリラックスして、肩の力を抜いて、呼吸を大きくゆっくり行ってください。

リラックスを心がけて、はじめはあまり細かいところは気にせず続けてみてください。そのうちに自然と正しい動きと呼吸になってきます。
具体的に、

  • ぶるぶる体操。手首・足首・うで・太もも・肩をゆすって動かしましょう。手首・足首はぶるぶるゆすって、うで・太ももは左右に揺り動かし、肩は上げさげしてみてください。1回20秒~30秒を3回以上繰り返す。
  • 膝の抱え込み。あおむけに寝て、膝を両手で抱えて左右にゴロゴロ動かす。両手で抱え込めない方は、タオルを使っても良いです。左右に10回くらい行う。
  • 振り子体操。足を肩幅に開いて立ち、うでを伸ばして腰のひねりを使って、うでをなるべく遠くに振り子みたいに左右に振る。左右に50回くらい振る。
  • 椅子スクワット。背筋を伸ばして椅子に座りそこから立ち上がる。その際、できればうでは後ろに組み背筋を伸ばす。ゆっくり10回くらい。それを3セットくらい行う。体調が悪いのもありますが、身体を動かしていく事が本当に大切だと言う認識・意識が変わらなければ、実行する気力は出てきません。その必要性を認識し、気力が出るきっかけになればと思います。

漢方に関する無料相談・ガン専門相談なども承ります。
ぜひご相談ください。

相談薬局 太海堂漢方

〒010-0041 秋田県秋田市広面字谷地田51-3

018-836-4970

メールでのお問い合わせ